イースタン・シエラ(シエラネバダ山脈の東側)温泉巡りの2日目は、以前、写真を見て一度は行きたいと思い続けてきた「トラバティン温泉」(Travertine Hot Springs)です。
露天の岩風呂でひと風呂浴びる夫。自然に盛り上がったトラバティン(=水中に溶けた石灰質が、石灰華となって沈殿したものだそうです)のてっぺんや脇からコンコンと温泉が湧き、岩で囲った浴槽に流れ込んでいます。白濁の湯。右手前にマイ桶、必需品です(笑)。
トラバティン温泉には、3カ所、露天風呂があります(4カ所の説もあり)。
1)駐車場のすぐそば。
2)5分程度歩いたところ(上記写真)。
3)2からさらに15分くらい歩いたところ。
4)その先にもあるとの説も。
以上はすべて無料。入場料も何もいりません。アメリカ西海岸には、こういう大自然のフリー温泉がけっこうあります。
温泉の温度は、39℃〜43℃といったところでしょうか。1)以外は、冬はぬるすぎると思います。泉質の詳細は不明ながら、二酸化炭素やカルシウム、炭酸水素が多く含まれているようです。PH=5.9~7.7。アルカリ性、酸性のバランスのよい、逆にいえば、美肌や殺菌効果をあまり期待できないPHです。
なお、水着着用か否かは個人の自由選択。私と夫は着用しましたが、全裸のおばさんもいました。
駐車場のすぐそばにある露天風呂。43℃、あるいはもっと高温だったかも。熱さにかたまる夫。このお湯は緑色に濁っていました。塩原温泉(湯元塩原)に似た泉質。左端にマイ桶(って、しつこいか(笑))。
こんな看板が立っています。が、私たち以外にも入浴していました。
2)や、その他の露天風呂には、駐車場からこんな道を歩いて行きます。前方に、ため息が出るようなシエラの山々。駐車場から2)までは徒歩5分程度。難儀じゃないです。
トラヴァティン温泉の一番人気は、2)です。ここには露天岩風呂が3つあります。これは、真ん中の岩風呂。前方にバッチリ、雪をかぶった美しいシエラの山々が見えました。なお、底に石やタイルは敷いていないので、ちょっと泥湯っぽい感じ。神経質な人にはきついかもしれません。お湯の温度は38、39℃といったところか。
3)は、ここから15分くらい歩いたところにあるそうです。行った人たちはみなさん、ご満悦でした。ですが、私ども夫婦は、1)と2)で充分楽しんだので行かなかったです。
トラヴァティン温泉にもっとも近い街はブリッジポート(Bridgeport)です。ブリッジポートへは、サンフランシスコから4.5時間、ロサンゼルスからは6時間。私は、ベントン温泉からハイウエイ120を経て同395に入ったのですが、西に見えるマンモス・レイクスの山々の荘厳だったこと。ブリッジポートからトラバティン温泉へは、ほんの10分弱です。
ハイウエイ395を南下した際に撮影した写真。トラヴァティン温泉へは「Jack Sawyer Road」を左折。看板があるのですぐわかるはず。道は未舗装ですが、SUVとかじゃなくても大丈夫です。
この前日に泊まった温泉宿の情報は、こちら(↓)。
なお、ブリッジポートでは「Silver Maple Inn」に泊まりました(ツイン1泊/$150.00)。バーベキュー施設があり、支配人兼管理人さんも親切で、快適な宿でした。そのうえ幸運にも、隣の部屋のおじさんが釣り人で、「たくさん捕れたから」と、鱒をおすそ分けしてくれたんです。あんなに新鮮で上質な鱒を食べたのは久しぶり。宿の印象がさらによくなりました。
ホテル代は普通でしたが、ブリッジポートやその周辺の物価は尋常でなく高かった。ご用心を。
Silver Maple Inn & The Cain House